主演作ジワリ評価 「日本一ヅラ似合う」中井貴一が本領発揮

公開日: 更新日:

■ヘタな女優超える美意識

 特に主演の中井貴一(53)は凄まじい。日本映画を代表する実力派であるのは誰もが認めるところだが、改めてその存在感を示している。映画批評家の前田有一氏がこう言う。

「時代劇映画に対する並々ならぬ思い入れを、これまで培ってきた演技経験を糧にきちんと具現化させている。中井貴一という“時代劇役者”のポテンシャルを随所に感じる作品です。仇役を演じる阿部寛もすばらしい俳優ですが、残念ながら時代劇が似合うビジュアルとは言い難い。その点、中井さんの容姿は着物がサマになり、髷もよく似合う。所作ひとつとっても完璧で、役者としての意識の高さをうかがわせます」

 もはや映画やドラマになくてはならない存在。「俳優・中井貴一」のストイックな姿勢は楽屋裏からも聞こえてくる。

「中井さんはヘアメークが完全に終わるまでごく少数の関係者以外、控室への出入りを厳禁にしている。特にヘアチェックには余念がなく、映画でもドラマでも専属の担当者をつけるこだわりようです。ヘタな女優より美意識が高い」(芸能関係者)

 とりわけ、時代劇のカツラは作品の完成度に大きな影響を及ぼす。日本一の時代劇役者は、日本一ヅラが似合う男である。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束