識者に聞く NHK「政治ネタ却下」騒動と「表現の自由」危機

公開日: 更新日:

 これも「公平中立な報道」の一環なのだろうか。7日未明放送のラジオ「爆笑問題カーボーイ」でNHKからの“圧力”を暴露した「爆笑問題」。3日に生放送された「初笑い東西寄席2015」の制作サイドが政治家ネタにNGを出したと明かし、太田光(49)は「プロデューサーにもよるけど“自粛”なんですよ。政治的圧力は一切ない」、田中裕二(49)は「それが色濃くなってるのは肌で感じたね」と語った。

 NHKは「放送にあたって娯楽番組の打ち合わせを出演者とする際、その中身について普段から明らかにすることはありません」(広報局)というが、この一件に「民放もNHKの姿勢に合わせていくことになれば、テレビ全体に猜疑の目が向くのも時間の問題かもしれません」と話すのは上智大の碓井広義教授(メディア論)だ。

「以前、自民党が民放各局に公平中立な報道に配慮するよう要請したのも正直、圧力だと思います。籾井(勝人)さんが会長になって以降、目に見えない自主規制をたくさんしているんだろうなと感じました。ネタうんぬんに限らず、扱うニュースの順番、長さ、論調に至るまで気にしているのではないでしょうか。しかも今回、そういった空気がエンターテインメントにまで浸透しつつあるということがハッキリした。これは嫌な世の中になってきているなと。『爆笑問題』はこれまで何度も生放送をこなしてきたプロですから、どこまでならOKか分かっているはず。それなのに過剰に気にして表現の自由を奪うのはいかがなものか。今の政治家は特に器が小さいところもあるから過敏になるのかもしれませんが、今回NGの前例をつくってしまったことで、今後の影響が気になります」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    マリエ枕営業騒動 大物女優が明かした“情を通じた配役”の実態

  2. 2

    近藤春菜がレギュラー“ゼロ” 仕事激減に「2つの大誤算」が

  3. 3

    菅首相にバイデン“塩対応”…五輪は「開催努力」支持どまり

  4. 4

    松山は偉業達成も…ちょっと残念だった日本語優勝スピーチ

  5. 5

    眞子さまが結婚に一途なのはチャンスは二度とないと知っているから

  6. 6

    小池知事の無策が招くGW明け新規感染3800人の最悪シナリオ

  7. 7

    ダウンタウン浜田雅功がアラ還にして成功した"可愛い戦略"

  8. 8

    オリラジ中田も株で億万長者だが…金融庁投資推奨の危うさ

  9. 9

    菅首相が米ファイザー直接交渉で赤っ恥 CEOとの対面が頓挫

  10. 10

    石原さとみ「恋ぷに」推測合戦に…すぐ離脱はもったいない

もっと見る