視聴率更新も…「マッサンはつまらない」と評論家2人が苦言

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▽「月刊ドラマ」(映人社)、「月刊民放」(コーケン出版)でドラマ史関連のコラムを連載中。

■ドラマ評論家・田幸和歌子氏「辛気くさいヒューマンドラマ」

 朝ドラ史上初の外国人ヒロイン。鼻歌を歌ったり、表情がクルクル変わったり、日本人にはないリアクションでもり立ててきたエリーですが、今ではすっかり“日本人”に。新しいことをどんどん吸収する王道のヒロイン像ですが、すこぶる速さで日本の風習に慣れてしまったと感じる今日この頃です。シャーロット・ケイト・フォックスさんは大変な努力家だそうですが、上達の速さやズバ抜けた吸収力も良し悪しか……。

 物語の余談の多さも気になります。北海道編に入っても肝心なウイスキーづくりまでの道のりが長い。目下、ハナ(小池栄子)と俊兄(八嶋智人)の脇役の恋模様で寄り道中。引き延ばした感がありありで、“想定以上にモデルのエピソードが少なかった”――そんな制作陣の嘆きが聞こえてきそうです。鴨居の大将から「辛気臭いやっちゃなあ」と言われ続けてきた主人公のマッサン。それが作品に浸透し、辛気臭いヒューマンドラマになりつつあります。

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