視聴率更新も…「マッサンはつまらない」と評論家2人が苦言

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 終盤戦に入っても、数字を伸ばし続けるNHK朝ドラ「マッサン」。先週30日には視聴率23・6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)をマークし、自己最高を更新した。だが、好調な数字とは裏腹になんとな~く面白くないと感じているアナタ。それ、ザッツライト。2人の専門家がその理由を解説する。

■ドラマ評論家・こうたきてつや氏「これほど魅力を感じない主人公も珍しい」

 ニッカウヰスキー創設者の実話を基にした物語。中島みゆきの壮大なテーマソングを選曲したこともあり、当初は人跡未踏の地へ乗り込む「プロジェクトX」のような志向の朝ドラを想像していたが、蓋を開けてみたらそうではなかった。

 個人的には落差を感じながら見始めたが、それを差し引いても、これほど魅力を感じない朝ドラの主人公も珍しい。外国人ヒロイン・エリーは夫の夢の成功を願い、日本人以上に気配りできるつつましい女性として描かれている。それに対し、物語の中心にいるマッサンはどうか。

 マッサンは一貫して人の気持ちに鈍い。妻のエリーをはじめ、鴨居の大将の度量や好意を忖度する器量もなければ、実のきょうだいやご近所さん、周囲の人々の心配する気持ちがまるで分からない。なにやら地頭の悪い人に見えてしまうのだ。お子ちゃまな主人公の代わりに堤真一泉ピン子、風間杜夫といった大人の役者が見どころとなるのも主人公の魅力の乏しさ、これに尽きるだろう。(談)

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