シニア狙いでドル箱に?テレ朝「おはよう!時代劇」の勝算

公開日: 更新日:

「うまいところに目をつけたもんです」――放送ジャーナリストの小田桐誠氏が舌を巻くのは、テレビ朝日が4月の改編で打ち出した「おはよう!時代劇」(月~金、朝4時~)だ。

 4日の改編説明会で谷口洋一編成部長は「これまでは深夜放送を見ていた若い世代の継続視聴を狙ったが、4月からは早朝起きてる高齢者向けに過去放送した時代劇を再放送する」とした。具体的な番組はまだ調整中だそうだが「候補の中には『暴れん坊将軍』が入っている」ことも明らかにしている。小田桐氏はこの英断にもろ手を挙げて賛成だ。

「実は僕も朝4時ぐらいに起きてしまうのですが、この時間帯は前夜と同じニュースを繰り返し流すか、例によって通販番組をやってる局がほとんど。僕なんて見るものがないから早朝散歩に出かけてました。でも、これから過去の懐かしい時代劇が見られるとなれば画面にしがみつくのは確実です」(小田桐氏)

 特に今は制作費の関係からかNHK以外は新作の時代劇を作らなくなっている。しかし、時代劇好きの高齢者が今後急速に増えるのも今から見えている。となれば――。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」