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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

サンチェスは昨季サイ・ヤング賞次点、「大谷翔平キラー」のサウスポー

公開日: 更新日:

クリストファー・サンチェス(フィリーズ/先発投手/29歳)

 サイ・ヤング賞投票で次点になりフィリーズのエースにのし上がったサウスポー。昨季はオフに筋トレに励んで体重を9キロ増やしてキャンプイン。それによりシンカーの威力が格段にアップ、しかもこのシンカーとチェンジアップを、同じ腕の振りで同じ軌道に投げ込むため、打者は見分けがつかず、空振りか振り遅れのゴロに倒れる。スライダーは左打者に多投するタテの変化が大きいタイプで、大谷翔平を抑える強力な武器になった。

 昨年はレギュラーシーズンで2試合、ポストシーズンで2試合対戦し、計12打数1安打、9奪三振、与四球ゼロ。しかも「1安打」は二塁手の拙守による内野安打だったため、完璧に抑えたと言っていい。ドミニカのプホルス監督はサンチェスが大谷殺しであることは百も承知。WBC侍ジャパン戦でぶつけてくる可能性が高い。日本にとって救いはサンチェスがシーズン中盤からエンジン全開になるタイプで、春先は制球が安定しないことだ。侍ジャパンの打者が粘って四球を選んで出塁すれば、そこから勝機が生まれる可能性は大いにある。

 今回ドミニカの正捕手は守備力がワーストレベルのアグスティン・ラミレスだけに、機動力野球を得意にする井端監督は出塁した打者に迷わず盗塁のサインを出すのではないか。しかもサンチェスは走者を出してもクイックモーションができないので、村上でも高い確率でセーフになるだろう。

▽年齢=29
 所属=フィリーズ
 左投げ左打ち
 ポジション=先発投手
 今季年俸=約5億4000万円
 昨季の成績=32試合 13勝5敗 防御率2.50

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