佐藤蛾次郎「松田優作は俺をちゃかす客に『殴ってくる』と」

公開日: 更新日:

 今から40年チョイ前の73年の冬だったね。その日は大阪で仕事を終えた後、新大阪駅から東京駅へ向かってたんだ。それで車内でビールとかウイスキーを飲んで、トイレに入ったところで寝ちゃったんだね。

 それでも、トイレに鍵をかけてれば、東京駅到着後に車掌さんの車内点検で分かったんだろうけど、無施錠だったから逆に見逃されたんだな、きっと。

 バッグは忘れ物扱いで東京駅で降ろされてるから、所持金といえばポケットの小銭だけ。しょうがないから、自宅に電話して、女房に品川駅までクルマで迎えに来てもらうことになり、東海道線でトコトコ帰ったよ。

 ようやく品川駅のホームに降りた時の寒さといったらない。まあ、一生に一度の大ドジだな。

 酒といえば、実の兄貴のように慕ってくれた松田優作のことも忘れられない。優作と知り合ったのは日活のアクション映画「あばよダチ公」(74年)のロケ。優作が主役で、オレは助演。衣装合わせの時に優作だけ遅れてきたもんだから、最初はカチンときたんだ。でも、ちょうど刑事ドラマ「太陽にほえろ!」のジーパン刑事役でブレークしてた時だったから、けっこう忙しくてね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学