又吉の芥川賞で吉本と出版界はじく経済効果100億円の皮算用

公開日: 更新日:

■すでに映画化、テレビドラマ化の構想も

 すでに出版界は又吉ブームに鼻息を荒くしている。長らく出版不況が続き、二言目には「本が売れない」というボヤキばかりが聞こえてくる業界だが、「火花」は現在、64万部を発行。芥川賞受賞で更に勢いづきそうだからだ。

「受賞効果で100万部達成は確実視されています。本屋大賞も受賞すればブームがブームを呼び150万、いや200万部も狙えます。受賞作が掲載される月刊文芸春秋も100万部発行は間違いないでしょう。又吉さんは文庫本の帯のコピーを書いたり、書店にオススメ本のコーナーが設置されるなど出版界への貢献度も絶大です」(出版関係者)

■進む映画、ドラマ化

 カネのにおいに敏感な大阪商人の吉本興業も動き始めている。

「『火花』は映画化、テレビドラマ化構想が動き出しています。キャスティング次第では10億円単位の興収が見込めるビッグビジネスになる」(吉本関係者)

 出版界、吉本興業がそろばんをはじく経済効果はトータルで軽く100億円規模。又吉センセイは火花のような一瞬の輝きを文学史に永遠に刻むことになる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル