下戸なのに日本酒のCMに出演 柳家花緑が“お酒通”な理由

公開日: 更新日:

 スピード感ある歯切れのいい語り口で大人気の柳家花緑さんは古典落語はもとより、新作落語にも意欲的に取り組んでいる。母方の祖父は人間国宝だった5代目柳家小さん。兄はバレエダンサーで振付家の小林十市。叔父は6代目柳家小さんという落語界のサラブレッドだ。落語家といえば酒飲みのイメージがあるが……。

 師匠の小さん(5代目)は30歳を過ぎてからお酒をおぼえたそうで、どんなに飲んでも絶対に乱れないきれいな酔い方だったのですが、実は私も乱れないことにかけては自信があるんです。なにせ下戸なものですから、乱れようがない。ハハハ。

 でも、お酒を飲む雰囲気やお酒の味は好きなので、宴席の前にはジンジャーエールを飲んで、軽く食事を取り、下ごしらえをした上でビールをいただく。これが花緑流の酒の飲み方です。

 落語で「試し酒」という、師匠が得意としていた噺がありまして、大酒飲みの下男が主人と客の賭けのダシに使われて、5升の酒を飲み干す場面があるんです。酒が飲めなくて酒飲みの気持ちが分かるかと言われますが、殺人犯の役を役者が演じるのに経験がなくてできるかって言われるのと同じ。飲めなくてもうまく表現するのが芸ですから5升だろうが10升だろうが飲みます。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景