押井守監督が振り返る タツノコ時代の忘年会は必ず乱闘騒ぎ

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 それで、卒業後、ラジオ制作会社を経て、77年に竜の子プロダクション(現・タツノコプロ)に入社したら、忙し過ぎて酒を飲んでる暇がない。

「一発貫太くん」とか「ヤッターマン」「科学忍者隊ガッチャマンⅡ」といった毎週、放送されてた人気アニメの絵コンテを描いたり、演出を担当していて、締め切りに追われに追われ、睡眠時間の確保すら難しかった。それは僕だけじゃなく、他のスタッフも同様。飲みに行こうって気にもならなかった。

 唯一、心置きなく飲めたのが忘年会。年に一度の無礼講で、翌日のことを考えずに済むので、この時ばかりは皆、トコトン飲んだ。

 酒が入ると、日頃の鬱憤、不満が大爆発してさ。普段は締め切りに追われるあまり、皆、言いたいことも言わず、我慢してるでしょ。だから、いったん火が付くと、もう止まらない。

 店内で必ず乱闘騒ぎですよ。お膳がひっくり返る、コップとか箸を投げるのは序の口で、ビール瓶まで飛び交い、部屋の中はぐっちゃぐちゃ。当然、お店からは追い出され、それでも路上で殴り合いしてる。よく警察沙汰にならなかったもんだね。

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