ベテラン俳優の瑳川哲朗さん 17年ぶり再演にかける意気込み

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 団塊の世代にとっては近藤勇、少し年齢が下がると「ウルトラマンA」の竜五郎隊長に「大江戸捜査網」の井坂十蔵か。時代劇から特撮ドラマまで幅広く活躍した俳優の瑳川哲朗さん(78歳)だ。最近はテレビで見ない。今どうしているのか。

「17年ぶりに同じ役をやらせていただくんですが、もしかしたら体力、気力とも当時を上回ってるんじゃないかな。ボクが演じるダンカン王はマクベスの前に立ちはだかる大きな存在で、観客を芝居に引きずり込む重要な役どころでしてね。戦国武将らしい気迫とスケールの大きさをご覧にいれたいと意気込んでます」

 埼玉県は与野本町にある彩の国さいたま芸術劇場の稽古場で会った瑳川さん、こういって目に力を込めた。

 蜷川幸雄演出の「NINAGAWA・マクベス」はシェークスピアの「マクベス」を日本の戦国時代に置き換えたスペクタクルな舞台(7日から渋谷Bunkamuraシアターコクーンで上演)。瑳川さんの言葉にあるように、17年ぶりの再演となる。

 瑳川さんと蜷川さんは劇団青俳時代から半世紀以上の付き合い。しかし、かつては互いの芝居に対する方向性の違いから、舞台での縁がなかったという。

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