ベテラン俳優の瑳川哲朗さん 17年ぶり再演にかける意気込み

公開日: 更新日:

 その後、「ウルトラマンA」の隊長役、「大江戸捜査網」の同心役で人気を不動のものにした。

 レコードも出し、ディナーショーを開いたこともある。

「『大江戸捜査網』は15年間で600回以上で、今もその頃のファンが劇場に足を運んで下さる。お子さま向けだ、しょせんチャンバラだって声も聞こえてきましたが、人の心に届いたものはいつまでも消えない。それは役者としての財産です」

 89年から08年までの20年間、赤坂でシアターVアカサカなる劇場を経営していた。

「若い演劇人の活動を後押ししたくてスタートし、バブル崩壊後の時代の波に太刀打ちできず、やむなく討ち死にしました。だけど、ちあきなおみさんの伝説的なひとり芝居『レディ・デイ』を世に送り出したり、演劇界にそれなりに貢献できたと思ってます」

 都内のマンションに妻と愛犬ハチ(シーズー)と暮らす。

「今、誕生して46億年の地球を、わずか200万年の歴史しかない人類が破壊しようとしてる。それほど人間は愚かなんですね。マクベスも権力に上り詰めようとして自ら落ちていく。人間の心の愚かさを、今回の舞台で見ていただければ幸いです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理