大怪我から復活 杉野希妃が感じた変化「心の動きに敏感に…」
それから8カ月、くだんの映画祭で上映した「3泊4日、5時の鐘」は無事日本公開を果たした。友人の結婚パーティーに集まった老舗旅館で繰り広げられる愛憎劇で、杉野は女たちのむき出しの恋愛感情に翻弄されるやや堅物な女性を演じている。
「男女7人のリアルな感情と、その裏側を描いています。とくに若い女性の心を知りたい人にはピッタリの映画です」
本作でも製作に名を連ねているが、軌道に乗りつつあった映画作りの方向性に何か変化はあったのだろうか。
「今までがむしゃらに走り続けてきて、自分を客観的に見るヒマすらなかった。でも事故後は自分はもちろん、周りの人たちの心の動きにも敏感になった気がするんです。これからは時間がかかっても自分自身と向き合って、見たこともないような世界観を表現したい。すでに脚本も書き始めています」
創作意欲は完全復活のようだ。