「誰かがジョーカーをひく」宇佐美まこと著

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「誰かがジョーカーをひく」宇佐美まこと著

 夜、着の身着のまま、車で家を飛び出した主婦の沙代子は、繁華街で飛び出してきた紫苑と事故を起こしてしまう。動揺する沙代子だが、乗り込んできた紫苑からすぐに車を出すよう命じられる。ホストの竣に入れ込むキャバ嬢の紫苑は、借金取りに追われていたのだ。逃走中、その竣から連絡が入り、沙代子は紫苑の指示で公園の植え込みからバッグを回収する。バッグを開けると、中には3000万円もの大金が入っていた。沙代子は紫苑からこの金を山分けしようと持ち掛けられる。実家の印刷工場が潰れそうで資金援助を頼んだ夫に罵倒され家を出てきた沙代子の心は揺れる。実は、その金は誘拐事件の身代金で、犯罪集団が金の回収に動き出していた。

 水と油の女性2人組の逃走劇を描くサスペンス。 (徳間書店 990円)


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