二田一比古
著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「火中の女優は拾わない」 能年玲奈の復活阻む“暗黙の掟”

公開日: 更新日:

 新人アイドルが事務所社長宅に居候する時代があった。“ナベプロ”創成時に社長宅で生活していた歌手の中尾ミエ(69)さんから話を聞いたことがある。

「新人の子はみんな住んでいた時代。社長宅と仕事場の往復だけど、家賃も食事の心配もいらない。田舎から出てきた子にはありがたかった。社長は、“外でデートするならボーイフレンドを呼びなさい”と、社長宅が公認のデート場でした。“家を建てなさい”と給料の一部を貯金してくれたことには今も感謝しています」

 寝食を共にしながら芸能界だけでなく人生の指針も学んだという。今の時代、志望者も拒否するだろうし、ありえない話。

 能年玲奈(22)は所属する事務所社長との会話も拒否するほど関係がこじれていると1年前から喧伝されていた。この6月、契約更改を迎えるにあたり「能年に更新の意思はなく、事務所との交渉は決裂。事実上の芸能界引退」とも報道されている。

 今や大手商社のような芸能プロもあるが、社長の仕事方針からキャラまでが事務所のカラーという個人商店のような一面も持ち合わせている世界。能年は10代で芸能界入り。女優として育てられ、朝ドラ「あまちゃん」で国民的女優にまで上り詰めた。本人の努力と魅力もあるが、事務所のサポートがあったればこそでもある。新人時代はスターを夢見て、事務所の方針に従い、余計なことを考える余裕などないと聞く。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  2. 2
    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

  3. 3
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  4. 4
    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

  5. 5
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  1. 6
    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

  2. 7
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  3. 8
    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

  4. 9
    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

  5. 10
    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う

    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う