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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

麻央乳がん公表も真摯に対応 海老蔵「記者会見」の説得力

公開日: 更新日:

 芸能人の病気の取材ほど難しいものはない。がんなど大病は本人からの発表をもって報じることが多く、最近でも北斗晶が「乳がん」治療のために番組降板。松方弘樹も「脳リンパ腫」で入院を発表した。市川海老蔵(38)はまれなケースだった。

 6月9日、スポーツ報知が「麻央夫人・進行性がん」と大きく報じた。海老蔵宅に取材陣が殺到したことから急きょ、記者会見。深刻な「乳がん」であることを公表した。芸能人の病気に関する情報はよく耳にするが、麻央夫人のように芸能活動を自粛している場合、命に関わるような大病とわかっても、当人や身内の確認をもって記事にするのが通例。家族の問題など諸事情で公表できないケースが少なくないからだ。

 昔、入院中の役者の奥さんを直撃した際、「子供には詳しいことを教えていませんので」と懇願されたことがあった。熱愛などのゴシップと病気の話ではおのずと取材スタンスが違うものと認識している。

 海老蔵は麻央夫人の乳がんを1年8カ月もの間、ごく親しい人にだけ伝え、かん口令を敷いていた。大きな騒ぎとなり、2人の子供ら家族の日常生活に支障を来すことを避けたかったからだ。それほど大病はデリケートな問題。報知の記事には海老蔵本人に確認した形跡がなく、「がん」と断定していた。すっぱ抜かれることがなければ、今も内密のまま闘病生活を続けていたのかもしれない。

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