会社か芝居か 山西惇が“役者一本”決意した生瀬勝久の一言

公開日: 更新日:

 サラリーマンを続けるか、芝居の道に切り替えるか? それで食べていけるのか……。人生の大きな岐路でした。それで迷いに迷った揚げ句、生瀬さんに相談したんです。

 そして、いとも簡単に言われたのが冒頭の言葉です。それに肩をポンっと押され、僕は退職することにしました。生瀬さん自身、同志社大学を卒業する際、ある企業から内定をもらっていながら「1回きりの人生なんやから、ホンマに好きなことをしたい」と誓約書にハンコを押す直前に芝居を選んでますからね。

 多分、あの一言がなかったら、僕は今こうして俳優をしていなかったでしょう。以来、01年に揃って劇団を辞めるまで二人三脚でさまざまな舞台をつくってきました。

■「相棒」出演のきっかけも生瀬さん

 振り返れば、同志社大学の劇団「第三劇場」所属の生瀬さんを「そとばこまち」2代目座長だった辰巳琢郎さんがスカウトしたのは、僕が京大工学部2回生の時、82年です。その年に上演した野田秀樹さん作の「二万七千光年の旅」が初共演なので、随分と長い付き合いです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」