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大高宏雄映画ジャーナリスト

1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1992年からは独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、主宰する。著書は「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など。

評価ポイントは3つ 「キングコング」新作はここが面白い

公開日: 更新日:

 その一。CG技術のさらなる進化により、大迫力のバトルシーンが可能になった。その二。舞台が髑髏島という閉ざされた空間で、逃げ場のない人間や他の怪獣との熾烈な戦いが面白さを増した。そして、その三。日本発のキングギドラなども登場する米版怪獣映画の序章的な作品で、今後への期待感を高めた。

 加えて、ベトナム戦争終結直後の時代設定であることを押さえておけば、本作の面白さ、楽しさが一筋縄ではないのがお分かりになるだろう。ついでにもうひとつ。南海の島の守り神であるキングコングという設定自体が、日本の怪獣映画の金字塔「キングコング対ゴジラ」(62年)へのオマージュであることも付け加えたい。

 もろもろ、実に楽しい映画だ。

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