夏クールの問題作 高畑充希「過保護のカホコ」の裏テーマ

公開日: 更新日:

 女優・高畑充希(25)の民放ドラマ初主演作として注目された日本テレビ系「過保護のカホコ」(水曜22時)。脚本は遊川和彦氏。社会現象となった「家政婦のミタ」(11年)や「○○妻」(15年)など話題作を次々と世に送り出すご仁らしく、今回も親子間でも社会でも蔓延する「過保護」にスポットをあて世の中に一石を投じるような作品を放っている。

 登場人物それぞれの特性を表現するのに、ミーアキャットだのカエルだのライオンだの役者の顔に動物のかぶり物のCGを施したり、主人公一家が住むエリアに境界線を張ったり。演出面の仕掛けも満載だが、「?」と首をひねってしまうのが、若手演技派の筆頭格とされる高畑の演技だ。

 両親から過保護に育てられたチョー箱入り娘の大学生・根本加穂子を演じているのだが、笑うのも走るのも食事するのもとにかくクレージー。常軌を逸したオーバーリアクションばかりが目立ち、問題提起する過保護のテーマはそっちのけで、登場人物の誰にも感情移入できないのだ。第2話(19日)まで放送が終了したが「正直、深いんだか浅いんだかよく分からない」とは、コラムニストの桧山珠美氏。こう続ける。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず