患者さんの死に号泣 おかずクラブ・オカリナの看護師時代

公開日: 更新日:

合格率90%の試験に落ちた

 お笑い芸人になる前の仕事は看護師。そんな“異色の経歴”を持つ「おかずクラブ」のオカリナさん(33)。中学2年生のとき、同居の祖母を脳梗塞で亡くしたことをきっかけに、「身近な家族を助けられるようになりたい」と地元・宮崎県の日南学園高校の看護科に進んだ。学生時代は寮生活を送りながら、病院実習や国家試験の勉強に追われる日々を過ごした。

 ◇  ◇  ◇

 高校2年でお笑いの世界を目指しましたが、「病院奨学金」をもらって高校に進学していましたから、卒業後は専門学校に行って、国家試験をパスしてから看護師として3年間働く必要がありました。

 卒業後は、国家試験に向けて勉強するために、香川県内の専門学校に進みました。専門学校時代に、先生から「人見知りだから看護師に向いていない」と言われたことがありましたね。そのときは、「何でそんなこと言われなきゃいけないんだろう」と思いましたが、看護師を目指す姿勢に対する甘さを見抜いていたのでしょう。

 もともとは「家族のために」というのが動機。母親も看護師で、身近な職業だというのもありましたが、私は人見知りです。“人がすごく好き”とか“人と関わるのが得意”というタイプじゃなかったので、なってからもつらかったですね。初めて会った患者さんや家族には、既往歴や飲んできた薬、家族構成を聞かないといけないのですが、プライバシーに踏み込んだりするのが苦手でしたから。

 私には合ってなかった仕事ですが、諦めずに勉強してよかったです。命に向き合う職業だから、今後もなくならない。資格があれば何かあったときに働けます。奨学金も充実しているので、環境に左右されないところも大きい。学校には「親が離婚したから」という人も結構いましたね。

 専門学校に入って2年後、国家試験に落ちました。今思えば油断していたんだと思います。学内の成績は上位3分の1くらいに入っていましたし、合格率90%の試験なので落ちるはずがないと思っていました。それなのにクラスで落ちてしまったのは1人だけで。すごく惨めな思いをしましたね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ