「真実の幻影」堂場瞬一著
「真実の幻影」堂場瞬一著
東日新聞では「真実の幻影」という企画で未解決事件の連載をやることになった。
1本目は荒川で男性の遺体が発見された荒川事件、2本目に挙がったのが群馬県で起きた「里香ちゃん事件」だった。32年前、当時5歳の浜島里香が誘拐され、身代金2000万円が奪われて、里香は帰ってこなかった。犯人は捕まっていない。
記者の高岡拓也と嶋涼太は、この事件に関心をもった。当時、里香の父親の浜島隆平は父の商社を継いで、中国から漢方薬などを輸入していた。2人が取材を始めると、次々に不可解な点が浮かび上がってくる。
未解決の女児誘拐事件を描くサスペンス小説。
(朝日新聞出版 1980円)