著者のコラム一覧
長尾義弘ファイナンシャルプランナー、日本年金学会会員

徳島県生まれ。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『60歳貯蓄ゼロでも間に合う老後資金のつくり方』(徳間書店)、『投資ゼロで老後資金をつくる』(青春出版社)『保険の選び方大全100』(自由国民社)。年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』、『定年前後の手続きガイド』など多数。http://neo.my.coocan.jp/nagao/ X(旧Twitter):@neo_sigh

(1)孤独死増加で国庫行きの財産は1015億円…「老後が心配なので貯めなきゃ」と嘆く80歳

公開日: 更新日:

 孤独死が増えて相続人が不在で、財産が国庫に帰属するケースが増えています。2023年度に国庫に入った財産は1015億円に上り、10年前の2013年の約336億円から3倍に増加しました。今後、団塊の世代が75歳を超えていくことから、この傾向はさらに強まると予想されます。そもそも、「自分の財産を国庫に入れたい」と考える人は少ないでしょう。しかし、相続人がいない「おひとり様」の場合、遺言などの対策を講じなければ、財産は国庫に帰属してしまうのです。この連載では、自分の財産から必要最低限を残しながら、計画的に取り崩していく方法をファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏が紹介していきます。

  ◇  ◇  ◇

 自分で築いた財産なら、自分のために使い切るのが理想ではないでしょうか。「三途の川も金次第」とは言いますが、現実にはお金をあの世に持っていくことはできません。死んでしまえば、お金を使うこともできなくなるのです。

 皆さんは、どのように老後資金を貯めてきたのでしょうか?多くの方にとって、それは長年の労働の対価であり、何万時間もの努力の結晶だと思います。にもかかわらず、使わずに死んでしまうのは「ただ働き」とも言えるのではないでしょうか(もちろん、お金があるという安心感は得られますが)。お子さんがいらっしゃる場合には、「遺産を残したい」という気持ちも理解できます。ただし、遺産が原因で相続争いに発展するケースも少なくありません。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  5. 5

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  1. 6

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  2. 7

    京成電鉄にのしかかるオリエンタルランド株の重荷…物言う株主の揺さぶりには抵抗も厳しい“お家事情”

  3. 8

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  4. 9

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  5. 10

    小泉進次郎農相がSNSで難クセ連発の理由…JA会長を名指しで晒し上げ連日大炎上