巨人逆転Vの確率はわずか6%? 首位阪神と8ゲーム差、OB評論家は「いよいよデッドライン突入」と
交流戦後は4.5だったものが一気に8に広がった。8連勝中の首位・阪神と3位・巨人のゲーム差である。巨人は7日現在、80試合を消化している。
巨人の周辺ではこんな時、決まって「メークミラクル」を引き合いに出す。セ最大の13ゲーム差を逆転した2008年の優勝だ。この年、8月9日の時点で首位阪神と8ゲーム差、99試合を消化していた。そんな中、阪神は残り46試合を21勝23敗2分けの勝率.477と失速。対する巨人は残り45試合を31勝13敗1分けの.705という驚異の勝率でひっくり返した。
11.5差を逆転した1996年も「メークドラマ」といわれたが、「そんなことはまれです」と巨人の元バッテリーコーチで評論家の秦真司氏がこう言う。
「戦っている選手、首脳陣の中では5ゲーム差が目安になっていて、これを超えるとまずいぞという雰囲気になります。阿部監督は勝負どころはまだ先の9月と設定していますが、7月中か遅くても8月中には5ゲーム差に戻したい。8ゲーム差もあると、自分たちは連勝、相手の連敗が必要になる。阪神は直接対決を1勝2敗ペースでいいと思えるので楽に戦えます」
昨年は8月末時点で12球団トップの防御率2.25を誇った首位広島の投手陣が、最後の勝負どころで息切れ。巨人が逆転優勝を飾った。
秦氏が続ける。