「残念な食卓」岩村暢子著
「残念な食卓」岩村暢子著
学校給食で和風の煮物や和え物が出ると、「食べ慣れないから苦手」と言う子どもがいる。白いご飯は味がないからといって汁などをかけないと食べられないという子どもさえいる。ご飯を炊き込みご飯やチャーハンなど、味付きにして食べるケースが増えた。朝食は、父親はおにぎり、母親はスパゲティ、子どもはコーンフレークという例も。
近年、学校給食では食育の一環として和食を推進しようとしているが、家庭食とのギャップは広がっている。2013~15年の調査では、1週間のうち、和風の煮物が一度も出ない家庭が3分の1以上だった。
一般家庭の「和食」の変容と実態をリポートする。
(中央公論新社 2090円)