著者のコラム一覧
西野亮廣

1980年、兵庫県生まれ。99年、漫才コンビ「キングコング」を結成。近年は絵本作家としても活躍。「えんとつ町のプペル」は映画化され、2019年の公開予定。10月発売の新刊「革命のファンファーレ~現代のお金と広告~」は早くもベストセラーに。オンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」運営。

本屋はOKでネットはダメ? 絵本は「立ち読み」で売れる

公開日: 更新日:

 グーグルは、世界のトップの企業ですけど、そのサービスはタダじゃないですか。僕らに検索も無料でやらせてくれている。

 でも、無料っていうのは、その瞬間だけ。マネタイズのタイミングを後ろにずらしているに過ぎない。無料でいろんな人にバーッと使われた方が広告とかいっぱい入るし、どんどん価値が上がる。そこでちゃんと回収はしているから、結局、世界のトップ企業になってると思うんです。

 マネタイズのタイミングを後ろにずらした方が最終的に入ってくるお金がでっかくなるから入場料を取るのを1回やめた、っていうことだと思うんです。

 絵本もそうで、入場料を取るよりも、10人に立ち読みさせるよりかは1億人に立ち読みしてもらった方が、買う人の人数が増える。極めて単純な話なんです。なんで世の中は10人の立ち読みをオッケーにしていて、1億人の立ち読みをアウトにしているか? 僕はそれがよく分からなくて。

 だって立ち読みをオッケーにしているのは、その方が本が売れるからでしょう? 本屋さんの立ち読みは誰も怒んないわけですよね。100店舗それぞれで10人が立ち読みしても誰も怒んないのに、1億人に立ち読みさせたら、すげえ怒っちゃうっていうのは、そもそも破綻してる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋