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西野亮廣

1980年、兵庫県生まれ。99年、漫才コンビ「キングコング」を結成。近年は絵本作家としても活躍。「えんとつ町のプペル」は映画化され、2019年の公開予定。10月発売の新刊「革命のファンファーレ~現代のお金と広告~」は早くもベストセラーに。オンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」運営。

文字を通貨に 田舎のおじいちゃんにお金が回る方法とは?

公開日: 更新日:

 地方のおじいちゃんが信用を貨幣に両替できる仕組みを作るには、まず人の信用を数値化しなければならないって考えました。

 例えば認知度を数値化するのは簡単で、ツイッターのフォロワーみたいに人数を数えればいい。でも、信用って深さだから、Aさんのことをむっちゃ信用している人と、あんまり信用していない人と、実はまったく信用していない人がいたら、信用を数値化するのって難しいんです。

 僕はこの課題を2、3年くらいずっと抱えていたんですけど、もう解決しました。信用を数値化する必要はなかったんです。“信用持ち”に集まる新しい通貨を造ってしまえば信用経済は必ずくる。つまりベッキーには集まらないけど、どっかの田舎のすげえ愛されているおじいちゃんにはむっちゃ集まるみたいな、そういう通貨を造ってしまえばいい。一応、スマホだけは持っていてほしい。娘でもいいですけど、近くにSNSか電話機が使える人がいたらおじいちゃんにお金が集まります。

 どうやったらおじいちゃんにお金を振り込むことができるかというと、出した結論は“文字”(手紙)でした。例えば1文字10円で買えるサービスをつくって、Bさんの誕生日プレゼントにそこから500文字を買って手紙を書いたとします。僕のところには500文字×10円で5000円の請求が来るんです。その精算を済ませたら、Bさんに500文字の手紙と5000円が振り込まれる仕組みです。

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