「やすらぎの郷」蹴ったフジは株主総会で吊し上げられた

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 昨年放送された「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)は新設された「帯ドラマ劇場」の枠で、4月3日から9月29日まで全129回が放送された。同作は現在のテレビ業界や社会問題、世間に対する皮肉や批判を織り交ぜながら、生きること、年を重ねる面白さを喜劇として描き、初回視聴率で8・7%、期間平均でも5・8%と大健闘した(視聴率はすべてビデオリサーチ調べ=関東地区)。視聴者の心に響くドラマの企画は一体、どのように生まれたのか。その舞台裏に迫る。

碓井 まずは、お疲れさまでした。やはり面白かったです。登場人物たちが抱える過去への執着や現在への不満、くすぶる恋心、病気や死への恐怖など、形は違いますが、われわれ一般人と重なっている。だからこそ多くの視聴者が共感したのだと思います。現在の心境はいかがですか。

倉本 いまは完全にやすらぎロス。なにしろ、生活習慣が、朝起きてBS朝日で前日分を見て、昼起きて次の回を見るっていうことがなくなったもんですから、次に何を書くかとかっていう気にはならないんですね。

碓井 連ドラのような長いものが終わると毎回そうなるんですか。

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