追悼・川地民夫さん “愛弟子”坂本一生が語る逗子の思い出

公開日: 更新日:

 そんな川地さんの気さくな人柄から、お店はいつも混んでいて、入れなかったことも1度や2度じゃありません。商売なのにお客さんのお酒の量を多くしてあげたり、男前のサービスぶりで、本当に地域の皆さんに愛されていましたね。僕にとっては、親父みたいな存在でした。芸能界でなかなかうまくいかなかったときは、言動から振る舞い、仕事の仕方までアドバイスを下さった。思い出すと、兄も兼ねていただいたように思います。川地さんの背中で教わったのは、人生を悔いのないように生きることだと思います」

 大学時代、逗子市の自宅の隣に引っ越してきた石原裕次郎にすすめられ、日活に入社。青春映画「陽のあたる坂道」(1958年)でのデビューは、裕次郎の弟役であった。その後、小林旭、沢本忠雄と「三悪トリオ」として売り出され、菅原文太と共演した「まむしの兄弟」シリーズではユーモラスな演技が人気を博した。

 私生活では3度の結婚歴があり、事実婚の状態であった女優、中原早苗との挙式では仲人を裕次郎夫妻が務めたが、結婚前に破局。公私ともに豪快だった昭和のスターがまたひとり、泉下の人となった。

「天国でもあの豪快な笑顔を見せていると思いますよ」(坂本一生)

 通夜は15日午後6時、葬儀・告別式は16日正午から神奈川県逗子市久木1―2―6、逗子二葉会館で営まれる。合掌。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?