著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

昨年の10倍増…悪質な「あおり運転」はやる民度なき社会

公開日: 更新日:

「あおり」をするバカ男の性格はゆがんで腐っている。小生も、タクシーに客で乗っていた時、そんな顔つきの40歳ぐらいの男の運転する黒いワゴン(ナンバーは4ケタ同数字が並ぶ趣味の悪さ)にあおられて、タクシーが仕方なく止まると、「ヨコから入ってくんな、殺されたいのか!」とゴロを巻かれ、小生が「今、殺すって言っただろ。警察に電話するから待ってろ」と脅すと、すぐ消え去ったのだ。あんな嫌がらせをしておいて自宅に帰ると2児の父親だったりするが、人格からして怪しい奴らだ。世界中にいる。「あおり」は懲役刑にしてやりたいほどの悪質な故意行為だ。 

 次のニュースも嘆かわしかった。37歳の女子プロレスラーが足立区の自宅で覚醒剤を鼻から吸って、仲間に「刃物を持った4人組が私を狙ってる」とメールまでして、警察に踏み込まれたら、ろれつも回ってなかったというから重症だろ。何のために誰のためにプロレスをしてきたのか。昔、無敵の力道山に、得意の噛みつき技で挑んだブラッシーというショーマンシップに長けたレスラーがいて、我ら少年にも人気の的だった。巡業先の子供たちに笑顔でサインをしてたら、力道山から「ヒールならヒールに徹しろ」とたしなめられ、謝ったという。

 レスラーは夢を売る仕事だ。それが分かっていなかった。リングは失格だ。「田植え」からやり直してみるか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大はヤンキースに未練タラタラ…「一途な200勝男」は復帰願望を周囲にこぼしていた

  2. 2

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 3

    カムバック星野監督の“2カ月20kg”の無茶ぶりに「嫌です」なんて言えるはずもなく…

  4. 4

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  5. 5

    高市早苗氏は頼みの党員・党友支持に急ブレーキで決戦シナリオ破綻…陣営が迫られる「地獄の選択」

  1. 6

    不世出のストライカー釜本邦茂さんが草葉の陰から鹿島18歳FWの「代表入り」をアドバイス

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”都議に「免許不携帯」疑惑 日刊ゲンダイの直撃にブチ切れ!【動画あり】

  3. 8

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  4. 9

    そうだ、風邪をひけばいいんだ!減量に行き詰まった末、裸同然で極寒の庭へ飛び出した

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇