著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

高学歴ジャニーズの限界 キャスターは演じる仕事ではない

公開日: 更新日:

「芸能界に学歴はいらない。昔、やんちゃしていても才能と努力でスターになることができる」

 老舗の芸能プロ社長からそんな話をよく聞いた。それでも10代でアイドルになる子は、「高校ぐらいは」という親の気持ちも加味され高校に通いながら芸能活動するものもいた。時代は流れ、今では大卒も当たり前。「東大出」など高学歴も肩書に組み込まれ、クイズ番組などで重宝されている。

 明大出身の「NEWS」のメンバー・小山慶一郎(34)が日本テレビのニュースキャスターに就いたのも学歴効果が大きいと思う。アイドルから一転、ダークスーツに身を包み、日々のニュースを伝える。キャスターの概念を変えた半面、違和感を覚える人も少なくなかった。

 最近のジャニーズタレントはあらゆるジャンルに進出する。そこには、「アイドルが将来的に就く確かな進路先を見つける」との事務所の親心も見え隠れするが、アイドル活動の延長線上にあるのは歌手・俳優・タレントが既定路線。最近はバラエティーや情報番組などの司会業も加えられた。


 中居正広のように、新たな才能を開花させて活躍する姿に違和感はないが、キャスターはアイドル活動の延長線上にあるジャンルではない。キャスターを厳密に言えば、「ニュース原稿等を読み上げるだけでなく、自分の意見や考えを述べて番組を進行させる専門職」の意味。各局から引っ張りだこの人気を誇る池上彰氏のように専門職のジャンル。そこに現役アイドルが進出した構図。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理