イケメンより優しい人より「筋肉男子」好き! 今、そんな女性が増えているワケ。背景は“社会情勢”にあり?

公開日: 更新日:
コクハク

筋肉=男性の努力の証し

 筋トレ男子が人気です。今までは「マッチョはちょっと怖い」と言っていた女性も、「やっぱり逞しい人がいい」と気持ちが切り替わりつつあるようです。

 それにはどういった事情があるのでしょうか。筋肉好きの女性に話を聞いてきました。

【内藤みかのあたらしいのがお好き】

 これまでも「筋肉が好き!」と公言する女性はいましたが、多数派ではありませんでした。それまでは「イケメンが好き!」とか「優しい人が好き!」などという理由で男性を選ぶ女性が目立っていた気がします。一部には「お金持ちが好き!」という女性もいましたね。

 そんななか、筋肉男子が好きと主張してきた女性たちは、とにかく筋肉が大好きなのだと言います。自分自身もスポーツや筋トレが好きで、筋肉がある人を尊敬している人も少なくありません。

 筋肉を、その男性の努力の証しだと感じるのです。

筋肉男子が苦手な理由アレコレ
 一方で、筋肉男子はちょっと苦手…という女性もいました。苦手な理由でよく言われるのは、「重そう」ということです。マッチョに盛り上がった筋肉が全身についている男性とベッドインして上に乗られたら苦しいのでは…と怖がってしまうのです。

 また、家の中でもずっとトレーニングしているのではないか、トレーニング器材がたくさんあって一緒に暮らすと窮屈なのでは…などと心配する人もいます。

 つまりは、あまり筋肉男子の生態を知らないから不安がっていたわけです。

ふとしたきっかけで筋肉男子が好きになる

 アラフォーのA美さんも、今まで苦手だった筋肉男子が恋愛対象に加わった一人です。

 きっかけは、重いボストンバックを抱えて駅の階段を登っていた彼女に「持ちましょうか?」と爽やかに手を貸してくれた男性に遭遇したこと。その男性は、白いタンクトップから太くて逞しい腕が出ていたそうです。

「筋肉ある人って頼りになる」とほれぼれした彼女は、それ以降、マッチングアプリで筋肉男子を探すようになり、マッチョであれば顔は問わないというほどに。アプリで顔を出さず上半身裸の画像を出している男性でも、全然構わずやり取りをしているほどです。

筋肉男子のメリットとデメリット
 A美さんが筋肉男子にハマるきっかけとなった出来事のように、とにかく彼らにはパワーがあります。A美さんを軽々抱き上げてくれるかもしれませんし、その頼もしさに惹かれるというのも当然のことなのかも。

 一方では、それだけの筋肉を保つために、サプリやジムなどの費用がかかっている可能性もあります。体型維持のために厳しい食事制限を行う人もいるでしょうから、レストランで美味しいものを食べるデートができない可能性もあるでしょう。

社会情勢と筋肉

 A美さんのように、筋肉男子とお付き合いしたいと考える女性は増えているのは、ひょっとしたら社会情勢も関係しているかもしれません。

 例えば、昨今のコメ不足で、お店に並び、重いお米の袋を抱えて帰らなくてはなりません。そんな時、筋肉男子なら重労働を楽々こなしてくれることでしょう。

 近頃は通行人がいきなり襲われるなど、治安がいいとは言えない状況が起きることがあります。イザという時、筋肉がある男性に守ってもらえたら、かなり安心です。そうした先行きの不透明さからくる不安が、女性を筋肉男子に傾倒させるのかも。

交際のポイント
 筋肉系男子と交際している女性で、「彼は汗をかきやすい」と言う人は多いです。彼女たちは、彼の汗を拭くためのタオルを常備しているのだとか。深夜に目を覚ましたら、彼がベッド脇でスクワットをしていて驚いたという人も。

 彼らの特性を受け入れ、応援する方向で交際すると、関係は円満に続くのだとか。彼らが大事に育てている筋肉を「すごい!かっこいい!」と褒めて触ってあげると、とても喜ばれるはず。

 逞しい肉体を持つ男性との恋愛には、新鮮なときめきがたくさんありそうですね。

(内藤みか/作家)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    カミソリをのみ込んだようなのどの痛み…新型コロナ「ニンバス」感染拡大は“警戒感の薄れ”も要因と専門家

  2. 2

    広陵高校野球部の問題を軽く考えないでほしい…法的に見れば刑事事件

  3. 3

    参院選に挑んだ精神科医・和田秀樹さんが明かす選挙の裏側…「政策を取り上げてもらえなかったのが残念!」

  4. 4

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  5. 5

    実家の片付けで子どもが見た“地獄” 約半数が「生前整理」着手できず…それでも親が子に手伝わせたくないワケ

  1. 6

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  2. 7

    松下洸平「電撃婚」のお相手も?「プロ彼女」の“日陰”すぎるリアル

  3. 8

    アナタは大丈夫?映画館・電車でのマナー違反…“自己チュー度”をセルフ診断でチェック!

  4. 9

    脳科学者・中野信子さん「死亡年齢の中央値は93歳。あと43年を有効に使い切ることができるか」

  5. 10

    横浜市長選の隠れた争点だった「花博」の是非を現地で探った…建設費が上振れ、環境破壊の懸念も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理