欧州首脳が感謝し、持ち上げ、ご機嫌取り…さながら「トランプ仕様書」のアホらしさ

公開日: 更新日:
欧州エリートがまるで朝貢(C)ロイター

 今度の米ウ、EU会談でわかったことは、普通じゃないトランプへの接し方がマニュアル化していることだ。引きつった笑いでジョークを言い、オベンチャラで感謝の意を伝える首脳たち。政治パフォーマンスにご満悦の大統領。先が見えないのに取り繕う危うさの先に何があるのか。

  ◇  ◇  ◇

 国際社会の隅に追いやられていた感のあるウクライナ情勢に進展の兆しが見えてきた。

 3年半も軍事侵攻を続けるロシアのプーチン大統領と「平和の構築者」を気取る米国のトランプ大統領が先週末、米アラスカ州で顔を合わせ、6年ぶりに首脳会談。それから3日後、ウクライナのゼレンスキー大統領や欧州主要国の首脳らが大挙してホワイトハウスを訪問し、トランプを囲んで協議を重ねた。結果、辛うじて逸脱を回避。米国はプーチンとゼレンスキーによるトップ会談の早期実施に向け、開催地の選定を急いでいるという。

 戦争犯罪の疑いでICC(国際刑事裁判所)から逮捕状が出されたプーチンが行ける国はそう多くない。それで浮上しているのがハンガリーの首都ブダペストやトルコのイスタンブールなど。いずれの首脳もプーチンとの関係が悪くないからだ。そもそも、狂信的な無法者のために周りが労を取るなんて倒錯にほかならないが、エリート集団の欧州首脳らまでトランプにおべっかを使うあたり、世界の常識は完全に変わったということなのだろう。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,368文字/全文2,964文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  2. 2

    高市政権また老人イジメ…財務省が高齢医療「3割負担」早期引き上げ提言、政府「骨太の方針」への明記も

  3. 3

    高市陣営の「中傷動画」疑惑拡大に自民議員ビクビク…“被害者”枝野幸男氏にSNSで「動け」コメント殺到

  4. 4

    高市ドン引き外交またも炸裂! 豪首相をファーストネーム呼び、“絵文字”付きサイン…識者「デリカシーなし」とバッサリ

  5. 5

    市場にも見透かされる一時しのぎ ドーカツ円買い介入もやっているふり

  1. 6

    皇位継承安定へ「旧宮家養子案」…中道容認報道に枝野幸男元代表ら立憲出身者が激オコ猛反発の波紋

  2. 7

    高市支持“大派閥構想”は自民の醜い政局ゴッコ 将来の総裁候補も大ボス麻生太郎氏も実態は面従腹背

  3. 8

    消えないナフサ供給不安、現場にはモノ届かず…高市首相4.16明言「目詰まり解消」はやはり大ウソだった

  4. 9

    衆院選「中傷動画」問題で高市首相「秘書を信じる!」超強気答弁が“命取り”に…追及ネタ再投下される恐れ

  5. 10

    チンピラ維新が「選挙妨害規制」をブチ上げるバカらしさ 識者も「立法事実は乏しい」とバッサリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体