ドジャース大谷翔平が“投手の墓場”ロッキーズ本拠地で初先発…メッタ打ちにされ復帰後初黒星

公開日: 更新日:

 ロッキーズの本拠地、クアーズフィールドは、投手泣かせの球場として知られる。

 標高1600メートル。ロッキー山脈のふもとにあって気圧が低く、打球がよく飛ぶだけではない。元日本人メジャーリーガーのひとりはこう言う。

「極端な話、投げたボールはどこへ行くか分からない。キャッチボールですら予想外の変化をしますからね。気圧の関係でかなりスタミナを削られるうえ、頭痛に悩まされたこともあった」

 大谷翔平(31=ドジャース)は日本時間21日、そんな投手受難の球場で初めて先発。

 ここまで9試合に先発、計23回3分の1を投げて勝ち負けなし、防御率3.47。今季は2度目の右肘手術からの“病み上がり”。前回登板だった14日のエンゼルス戦で4回3分の1、80球を投げたのが今季最長、最多で、今回は5回をメドに投げる予定。20日の試合後は無人のマウンドでシャドーピッチングをしてから球場を後にした。

 投手の墓場ともいうべき球場だからなのか、打者としてはバツグンに相性がいい。これまでクアーズフィールドでは18試合に出場して68打数27安打の打率.397、6本塁打、18打点。ここ2日間で9打数3安打、1本塁打、3打点。

 20日は打球速度約187キロ、飛距離約126メートル、角度19度という強烈な弾丸ライナーの44号本塁打を6試合ぶりに放った。ロバーツ監督はこの日の試合後、登板翌日となる22日のデーゲームで大谷を休ませることを明らかにした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  3. 3

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  4. 4

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  5. 5

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  1. 6

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  2. 7

    さらなる地獄だったあの日々、痛みを訴えた脇の下のビー玉サイズのシコリをギュッと握りつぶされて…

  3. 8

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  4. 9

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  5. 10

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理