マキタスポーツらFA成功も…お笑い芸人に大淘汰時代の到来

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 中堅芸能プロの幹部が言う。

「ここ数年、タレントと所属事務所の契約トラブルが相次いでいますが、今回のマキタスポーツらのFA成功で、芸能界の雰囲気が変わっていくかもしれません。かねて日本の芸能界では、所属事務所は育ての親であり、恩義などがあって、何十年も所属したベテランの独立でもない限り、そうやすやすとタレントが移籍するという慣習はなかった。たとえば大手のジャニーズなどからの独立では、数年間は民放各局への出演がかなわないといった不文律までありますが、そうした業界ルールにも風穴があいていく契機になるかもしれません」

■実力主義への回帰

 さらに芸能リポーターの城下尊之氏はこう言う。

「あるフリーアナが大手芸能プロと契約を結び、所属となってしばらく経った頃、『結局仕事を取ってくるのは自分なんだよね』とおっしゃっていました。大手所属であっても、そこにあぐらをかいていて良い仕事が次々に舞い込むわけでもなければ、将来が安泰という保証にもならない。仕事のオファーがあるのは、やはり人気や実績のあるタレントであり、テレビで数字(視聴率)を稼げるタレント。実力はあって当然、さらに営業力のあるタレントが売れていくという構図が、今後はよりはっきりしていく時代になっていくのかも知れません」

 吉本興業だけでも数千人規模といわれ、雨後のたけのこよりも多いといわれるお笑い芸人。大淘汰時代の到来だ。

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