著者のコラム一覧
クロキタダユキ

20センチュリ-・ウーマン(2016年・米国)

公開日: 更新日:

 1979年、米西海岸で暮らす55歳のシングルマザーは、思春期を迎えた一人息子の行動に不安を募らせる。多感な時期の男ならではのバカ遊びが全く理解できない。

 そんな2人の家には、アラサー女子と元ヒッピーの大工が下宿。ワンナイトラブを好む大工は女をとっかえひっかえで、アラサー女子と関係を持ちつつ、家主にも気があったりする。

 そんな状況でセックスに興味を持つ息子には、幼なじみの女友達がいるが、「セックスしたら友達じゃなくなる」という友達の一言で2人はキスさえしたことがない。それでも息子の部屋から出てきた彼女に、母親が関係を問い詰める。否定されても半信半疑で、落ち着かずにたばこをぷかぷか。それで、「たばこは毒よ」と忠告され、返した言葉だ。

 銀幕のスター、ハンフリー・ボガートらがくゆらす紫煙を粋だと思って育った女性ならではだろう。若いころは、空軍のパイロットになるのが夢だったというのもうなずける男勝りを、名女優アネット・ベニングが見事に演じる。こんな女性が飲み屋のママだったら……。通い続けること間違いナシだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督