著者のコラム一覧
クロキタダユキ

ライフ(2017年、米国)

公開日: 更新日:

 宇宙ゴミにより破損した火星探査機の回収に成功したISS(国際宇宙ステーション)のクルーは、探査機が採取したサンプルから地球外生命体を発見する。

 真田広之が出演したことで話題となったSFホラーは、名作「エイリアン」を彷彿とさせる現代科学に基づいた展開が興味深い。セリフは、探査機回収の際、危険な船外活動に挑むクルーにISS内の美人検疫官が投げた言葉だ。

 人類初の地球外生命体は、発見当初はクリオネみたいに愛らしかったが、驚異的な進化をとげるにつれ、身が筋肉と脳でできていると判明。そんなモンスターに1人、また1人と殺されていく。

 ヒトデの化け物みたいに巨大化した生命体と奮闘するのは、演技派ジェイク・ギレンホール。クルーのひとりを真田が演じる。この手の映画は、誰がモンスターの餌食になるのかとハラハラしながら楽しむに限るが、演技派俳優の配役を見た瞬間、生き残りが想像つく。美女もきっとそうだし、ね。

 それでも、部屋を真っ暗にして見れば、最後までハラハラドキドキの連続。「エイリアン」には及ばないが、大人の観賞に堪えうる作品に仕上がっている。モンスターは人に張りついて砕き殺そうとするシーンがあるから、怖がったふりをして隣の女性に抱きつくといいかも。暗がりで女性と見るのがおすすめだ。

【連載】セリフ1つ読む映画

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝