著者のコラム一覧
クロキタダユキ

セブン・シスターズ(2017年・英、米、仏、ベルギー)

公開日: 更新日:

 中国のデジタル管理社会を皮肉ったような設定だ。近未来を描くSF社会は、爆発的人口増加で一人っ子政策を施行。2人目からの子供はクライオスリープとして児童分配局により冷凍保存されるという。

 そんな中、一卵性7つ子の姉妹が誕生。それぞれに曜日の名前が与えられ、自分の名前の曜日にのみ外出できる。外出時は、ひとりの女性、カレンとして生きていく。

 月曜は野心家で、火曜はマリフアナ好きの自由人、水曜は格闘好き……とそれぞれの異なる性格を女優ノオミ・ラパスがひとりで見事に演じ分けている。素晴らしい。

 頭脳明晰な金曜の功績で大手銀行に勤めるまで成長するが、ある日、月曜が仕事から帰らず失踪する。その翌日、火曜がほかの姉妹に連絡を取りながら月曜を捜しに出るが、分配局に拉致されてしまう。

 局の管理をすり抜けて7人が生きていることが世間に知れ渡れば、局のトップ、ケイマン博士は責任を問われる。その危機感から、ほかの曜日は一人、また一人と消されていく。

 冷酷な博士を演じる名女優グレン・クローズがカレンに放った言葉だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景