著者のコラム一覧
井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

炎上に次ぐ炎上…芸能人の“クレーム投稿”は本当にNGなのか

公開日: 更新日:

 政務活動費を不正に得た疑惑のある元神戸市議との交際を明らかにし、炎上した元SPEEDで参議院議員の今井絵理子(35)。記録的な豪雨が降りはじめたその日の夜、赤坂の議員宿舎で宴会を開き、その様子をSNSでわざわざ報告して炎上となった自民党の主力議員ら。いずれの批判にも多用されたのが、「税金泥棒」という強いワードだった。

 納税者、有権者にすればそう指弾したいという気持ちはわかるが、名誉毀損などで訴えられかねない危険な言葉遣いである。

 こうした強いワードでの非難は、相手が芸能人や政治家であり、公人なのだから何をどう言っても構わないという勝手な「妄信」に基づくものだろう。公人だろうが私人だろうが、酷い言葉を遠慮なく投げつけてよいということはない。他人への尊重がないところには、絆もコミュニケーションも生まれはしない。

 芸能人や政治家など著名人はもとより、企業や自治体までもがSNSを使って発信するのが当たり前となり、受け手である一般市民と対等な目線での交流、コミュニケーションが可能となった。それにより意見やアイデアの交換がスムーズとなって良い結果が生まれることも珍しくなくなった半面、いらぬ緊張感やギスギスした雰囲気がネットに蔓延しているともいえる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い