時給800円のバイト生活が一変 出演料5000円にクラクラ…

公開日: 更新日:

 おニャン子クラブはおしゃれでプロ志向のメンバーがほとんどで、田舎くさいアルバイト気分の私に居場所はなかった。辞めますと言おうと思った矢先、週刊文春に喫煙疑惑を報じられ、11人いたメンバーは4人に。それで言いだせなくなってしまう。毎日電車3本を乗り換えて通うのはつらく、スタッフに懇願して月水金のシフトにしてもらったのも束の間。「セーラー服を脱がさないで」のメインボーカルに選ばれる。うれしいというより、また毎日通うことになる大変さばかり考えた。そして歌詞の過激さに驚き、赤面した。2番の私のソロパートはこうだ。

♪デートに誘われて、バージンじゃつまらない。パパやママは知らないの、明日の外泊~

 私、そんな子じゃないよ。家ではそう改めて口にするのも恥ずかしく、しばらく両親の目を見ることができなかった。

 実はこの頃よりずっと前から、ラグビー部の同級生と付き合っていた。私たちは「キスから先に進めない」ごく普通の高校生カップルだった。付き合いはじめた高1の夏休み、デートでオープンして間もない東京ディズニーランドに行った。彼がアルバイトして貯めたお金で、ミッキーマウスの一番大きなぬいぐるみをプレゼントしてくれたのがうれしくてうれしくて毎日抱きしめた。これは嫁入り前まで大切にして、ミッキーの真っ白い手は手垢で茶色くなっていた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  3. 3

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  4. 4

    浜田省吾の父親が「生き地獄」の広島に向ったA.A.B.から80年

  5. 5

    山尾志桜里氏は出馬会見翌日に公認取り消し…今井絵理子、生稲晃子…“芸能界出身”女性政治家の醜聞と凄まじい嫌われぶり

  1. 6

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  2. 7

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  4. 9

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 10

    フジ親会社・金光修前社長の呆れた二枚舌…会長職辞退も「有酬アドバイザー」就任の不可解