時給800円のバイト生活が一変 出演料5000円にクラクラ…

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 おニャン子クラブはおしゃれでプロ志向のメンバーがほとんどで、田舎くさいアルバイト気分の私に居場所はなかった。辞めますと言おうと思った矢先、週刊文春に喫煙疑惑を報じられ、11人いたメンバーは4人に。それで言いだせなくなってしまう。毎日電車3本を乗り換えて通うのはつらく、スタッフに懇願して月水金のシフトにしてもらったのも束の間。「セーラー服を脱がさないで」のメインボーカルに選ばれる。うれしいというより、また毎日通うことになる大変さばかり考えた。そして歌詞の過激さに驚き、赤面した。2番の私のソロパートはこうだ。

♪デートに誘われて、バージンじゃつまらない。パパやママは知らないの、明日の外泊~

 私、そんな子じゃないよ。家ではそう改めて口にするのも恥ずかしく、しばらく両親の目を見ることができなかった。

 実はこの頃よりずっと前から、ラグビー部の同級生と付き合っていた。私たちは「キスから先に進めない」ごく普通の高校生カップルだった。付き合いはじめた高1の夏休み、デートでオープンして間もない東京ディズニーランドに行った。彼がアルバイトして貯めたお金で、ミッキーマウスの一番大きなぬいぐるみをプレゼントしてくれたのがうれしくてうれしくて毎日抱きしめた。これは嫁入り前まで大切にして、ミッキーの真っ白い手は手垢で茶色くなっていた。

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