著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ジャニーズ事務所<1>スキを見せない「帝国」に生じた軋み

公開日: 更新日:

「SMAPが個人活動中心のスタイルを確立して成功したことで、後輩のTOKIOやV6も倣うように続いた。個人活動が増えたことで、グループ活動が新鮮になり、個々の人気が継続するようになったと思う」

 アイドル人気が長く続くことは束縛される日々も続く。嵐の大野智が活動休止の理由としてあげた「一度何事にも縛られず、自由な生活をしたかった」という言葉がアイドルとして20年生きてきた心の叫びにも聞こえる。アイドルは人気と引き換えに私生活に制約がかかる。かつては恋愛も暗黙のうちに禁止されていた。最近は結婚も解禁になったとはいえ、個々の人気、立場によって踏み切れるかどうかは違ってくる。打破するには自ら動くしかない。大野は「アイドル卒業」の手段として芸能活動の休止を選択した。それはアイドルの育成から管理までしてきた事務所の根幹が揺れ動き出してきた証しでもある。 (続く)

【連載】芸能プロの「光と影」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝