著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

即戦力推進も…オスカープロモーションは新たな試練の時期

公開日: 更新日:

 ホリプロの「タレントスカウトキャラバン」をきっかけにオーディションを主催する芸能プロが増えた。「私も応募しよう」と関心も高くなり、芸能界の門戸も広がった。

 開催する芸能プロ側もオーディションの特色を出していく。1987年から始まった「オスカープロモーション」の「全日本国民的美少女コンテスト」もそのひとつだった。

 オスカーは70年にモデル事務所として設立。日本を代表するモデル業界最大手となった。

「当時、おしゃれの最先端の街だった原宿に事務所を構えスカウト活動も活発でしたが、モデル志望の子がスカウトされたくて原宿に来るという珍現象も起きた。モデルの卵は続々と集まり、“モデルならオスカー”と言われるほどのブランドでした」(元女性誌編集者)

 事務所のブランド力を生かし、87年に芸能ビジネスにも参戦。小学5年からモデルとして所属していた「ゴクミ」こと後藤久美子が事務所の命運を変えた。モデル時からあまりの可愛さに「凄い美少女がいる!」と人気になりドラマ界に進出。人気はさらにヒートアップ。第2のゴクミを見つける目的で開催されたのが「美少女――」だった。すでに15回を数えるが、グランプリだけでなく特別賞やグラビア賞の名目で毎回、10人近い子が選ばれている。「落とすには惜しい子も増えた」と言われているが、結果的には複数人の獲得が功を奏した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった