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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

即戦力推進も…オスカープロモーションは新たな試練の時期

公開日: 更新日:

 近年はグランプリよりも別な賞の子の方が活躍する傾向にある。現在、事務所の看板女優として活躍する米倉涼子上戸彩も審査員特別賞だった。プロ野球ドラフト1位ではなく下位が活躍するのと似ているが、いかに素人から女優にまで成長させていくことが難しいかがわかる。

 米倉、上戸の活躍で芸能プロとしても頭角を現したオスカー。まず雑誌のモデルで彼女たちを世に認知させる。次がCM。清楚で可愛い子の多いオスカータレントにオファーが増え、CM界を席巻。毎年のCM出演本数で上戸彩を筆頭に常に上位を独占するまでになった。次なる舞台は女優。徐々に女優人気も出てきたが、さまざまな壁が女優と事務所の前に立ちはだかる。

「視聴者も演技力を見抜く時代。宮崎あおいのように子役から芝居の訓練をしてきた子とモデルから数年で女優になる子では自然に差が出てくる。奇麗、可愛いだけでは女優として長続きしない。ただ、米倉のようにクールビューティーな医者や弁護士役がキャラとハマったときは強みになるが、どんな役がハマるかの判断は難しい」(演劇関係者)

 私生活でも壁に直面する。オスカーでは「25歳までは恋愛禁止」なる規律がある。上戸は規律を守り27歳の時にEXILEのリーダーだったHIROと結婚した。常にポストを準備するのは芸能プロ経営の基本。オスカーも武井咲を松本清張作品の「黒革の手帖」の主役にして、次期オスカーを代表する女優になると期待されていたのだが、武井はEXILEのTAKAHIROとデキ婚で育児休暇。わずか1年近くでCMに復帰しているが、女優としてどこまでやっていけるかは未知数。さらに剛力彩芽も昨年、ZOZOTOWNの前沢友作氏と交際宣言。仕事よりも恋愛にのめり込む剛力が今も喧伝される。

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