著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ホリプロ<2>芸能総合商社が抱える男優女優陣の“結婚問題”

公開日: 更新日:

 現在、ホリプロは「ホリ・エージェンシー」などグループ12社からなる。創業者・堀威夫(現・ファウンダー最高顧問)の息子2人が経営者として指揮を執り、順調に業績を伸ばしている。

 タレントに個性があるように芸能プロも個性が色濃く出る世界。ホリプロもカラー(特徴)が随所に出ている。歌手からスタートした事務所は俳優、タレント、芸人から文化人、スポーツ選手まで広げ、さらに北大路欣也ら大御所俳優と業務提携。ソフトバンクのお父さん犬・カイくんの声役に抜擢するなどマネジメント力を発揮している。まさに芸能界の総合商社。

 タレントを支える社員も、「学歴無用」といわれた芸能界で、ホリプロは最初に新卒大学生を採用した。タレントのギャラも本来の歩合制から給料制を敷き、今も続けている。その効果か、タレントの独立は少なく、和田アキ子はデビュー以来、丸50年在籍している。CMや映画製作にも携わった。最近は舞台制作からネットコンテンツも手掛けるが、芸能プロの命でもあるタレントも絶やすことがない。

 舟木一夫ら歌謡曲スターでスタートしたホリプロは森昌子山口百恵アイドルをつくり、フォークブームでは井上陽水浜田省吾を手掛けた。「時代の流れを読み、先を見越したタレントの育成が芸能プロの腕」といわれる世界。ホリプロは常に先手を打つ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗