著者のコラム一覧
由紀さおり歌手

1948年、群馬県桐生市生まれ。3歳で横浜へ。ひばり児童合唱団出身。洗足学園短期大学英文科卒。1969年、「夜明けのスキャット」が大ヒット。紅白歌合戦に10年連続出場。実姉の安田祥子とも童謡コンサートを続け、2011年に発売したピンク・マルティーニとのコラボレーションアルバム「1969」が世界的大ヒットを記録した。

なぜ?11年目の紅白歌合戦は落選…ものすごく屈辱的でした

公開日: 更新日:

 紅白歌合戦には10年間連続出場しました。11年目も出場できると思っていたけど、声がかからなかった。なんで? どうして? 選ばれない理由がわからない。この人が入って私が落ちるってどういうことなの? と愕然としました。だって、紅白用のドレスまで作ってましたから。

 その頃、年末のディナーショーをやるのがはやってたのね。紅白落選の12月はあちこちのホテルで22日間もクリスマスコンサートの予定がありました。それなのに、紅白の出場者リストに自分の名前が載っていなくて、どうやってお客さまの前に出ていこうかと悩みました。それで仕方なく「ごめんなさい。これ、本当は紅白で着るはずだったドレスだけど、今日は悔しいから見せちゃうわ」と、紅白用に準備していたドレスを着てクリスマスショーをやったんです。でも、もう悔しくて悔しくて。ものすごく屈辱的でした。

 落選した翌年は落ち込んじゃって。一体、何がいけなかったの? 私は歌を歌っていいの? って問い続け、自信を失ってしまいました。そしてある日ふと、「そうだ! NHKが呼んでくれないなら、私がNHKホールを借りて、15周年コンサートやろう!」って思い立ったのね。オーケストラで自分の歌をもう一度歌い直したら新しい何かが見えるんじゃないかと思ったんです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?