著者のコラム一覧
本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。2019年、「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)が、山田孝之主演でNetflixで映像化配信され大きな話題に。最新刊に、「東京降りたことのない駅」(大洋図書)、「全裸編集部」(双葉社)などがある

病床の堀江しのぶを守るため“天敵”梨元勝にメディア対応依頼

公開日: 更新日:

 堀江しのぶが入院して、治療費や生活費など野田が抱え込んだ。稼ぎ頭の堀江しのぶが倒れたということは収入はほぼゼロになるのだが、村西とおるからのプロデュース料は、砂漠で迷った旅人が発見したオアシスにちがいなかった。

 野田は文字通り寝る間も惜しみ、パワースポーツの仕事を請け負った。

 裸やからみのない、健康的な色気をメインに据えたモデル、タレント、歌手のイメージビデオである。

 陽光に照らされたプールサイドでまぶしい姿態をさらす彼女たちは、死に直面する堀江しのぶとは真逆の世界にいた。

 なんでうちの子が……。

 それでも野田は仕事をしなければならない。

 余命2カ月。

 過酷な現実が迫ってくる。

 野田義治のつらい回想――。

「ご両親のいる名古屋の病院に転院したわけだけど、お医者さんががんばってくれてね、9月の12日までもたせてもらったわけです」

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