著者のコラム一覧
山田勝仁演劇ジャーナリスト

劇団昴「Other People's Money 他人の金」格闘技のような激しい演技の応酬

公開日: 更新日:

 物語のテンポもよく、場面転換も鮮やか。買収に怯え、保身に走るコールの葛藤、会長へ献身を貫くビーの純愛、凛とした姿勢と鮮やかな口跡でガーフィンクルをやり込めるケート、いかにもウォールストリートの風雲児らしいふてぶてしさと滑稽味のあるガーフィンクル……どれもが俳優の役作りが巧みで魅力的。

 大詰め、株主総会で、「額に汗して得る金にこそ価値があるのです」と古き良き時代の経営理念を訴える金子の真情あふれる演説は果たして功を奏するのか。30年も前の戯曲だが、まさしく現代の資本主義経済の行き詰まりと退廃を予言していた。

 東武東上線「大山」のPit昴で6月16日まで上演。

 ★★★★

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希をヤンキースが強奪へ…大谷翔平&山本由伸を奪われた名門が企んだ雪辱戦

  2. 2

    ゾンビたばこ広島に黒田博樹監督待望論 「打てない、守れない、人気ない」三重苦で新井監督はクビ不可避

  3. 3

    佐々木朗希また抹消…中6日も守れない“ひ弱な怪物”をそれでも全30球団が欲しがったワケ

  4. 4

    「24時間テレビ」放送1カ月前に日テレ局内に流れる微妙な空気…猛暑の中の星野真里マラソンに大逆風

  5. 5

    小園はセーフ? 広島「矢野だけ抹消」にファン激怒! “ゾンビたばこ”騒動で不可解な線引き

  1. 6

    やっぱり副首都法案は「大阪ありき」“クセ強”野党議員の追及に維新まともに答えられずポンコツ露呈

  2. 7

    核議論に「タブーなく」で物議…小泉進次郎防衛相が“覚醒キャラ”で危険発言を連発する狙い

  3. 8

    高市首相が追い込まれ「陳述書」提出で墓穴…中傷動画&サナエトークン両疑惑が蒸し返される大誤算

  4. 9

    AKIRA版はなかったことに? 反町隆史GTO放送開始で荒ぶる「2012年派」

  5. 10

    内田有紀の「老眼鏡姿」に称賛の声 次は「グレーヘア」でさらなる進化の予感