著者のコラム一覧
坂田冬彦

1962年生まれ、神奈川県出身。役所勤めの後、憧れだった路線バス運転手に。60歳で定年退職。現在大型ショッピングセンターの施設警備員として奮闘中。

(6)スロットの大当たりはよかったものの、その後が…

公開日: 更新日:

「不幸中の幸い」という言葉がある。ご存じのように「運転中、交通事故に遭遇したが、自分も同乗者もケガをしなかった」とか「空き巣に入られたが、お金も高価なものも無事だった」などといったケースで使われる。それはともかく、人生においては「幸い中の不幸」という事態もしばしば起こるように思われる。

 ひとつ目は平日の夜8時ごろの出来事。インフォメーションセンターの電話が鳴った。ショッピングセンターにテナントとして入っているゲームセンターの店長からだ。「警備さんいますか? お客さまが動けなくなったので早く来てください」とのこと。

 急いで現場に向かうと70歳代の男性がスロットマシンの前の椅子に座ったまま動かない。「どうしたんですか?」と聞くと、男性は苦しい声で「動けない」と言う。近くに店長がいたので「どういう状況でしたか?」と聞くと、スロットマシンで大当たりを出し、オケにコインを入れて男性が持ち上げようとしたところ、あまりの重さにギックリ腰になったとのこと。男性はその場から動けなくなり、店長を呼び、店長から警備に連絡が来たというわけだ。

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