著者のコラム一覧
山田勝仁演劇ジャーナリスト

文化庁・日本劇団協議会主催「花の秘密」軽妙に描く男と女

公開日: 更新日:

 韓国を挑発し続ける安倍政権のおかげで日韓の政治はぎくしゃくしているが文化芸術の交流は盛ん。演劇でも着実に成果を上げている。

 今公演は、文化庁による日本の演劇人の海外研修の成果公演であり、韓国に派遣・研修したみょんふぁ(洪明花)の翻訳・企画によるもの。作者は“韓国の三谷幸喜”と呼ばれる人気劇作家チャン・ジン。演出は扉座の横内謙介。

 舞台はイタリアのブドウ農場。ソフィア(中島唱子)、ジャスミン(みょんふぁ)、モニカ(沙央くらま)、ジーナ(原田樹里)の4人の仲のいい主婦たちはそれぞれ夫に不満を持ちながら刺激のない平凡な毎日に飽き飽きしている。

 ある日、いつものようにソフィアの家に集まり、おしゃべりに花を咲かせていると、サッカー観戦に出かけたはずの夫たちの車が歓楽街に通じる渓谷で事故を起こし転落したというニュースが流れる。夫たちはサッカーではなくオンナ遊びが目当てだったのだ。

 夫に愛想を尽かしていた妻たちは悲しみに暮れる一方で、夫にかけた保険が気になり始める。保険会社が派遣する医者が保険の最終健康チェックの問診のためにやってくることになっていた。一計を案じた妻たちは夫に成りすまし……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言