ヒット映画に生け花、相撲…世界共通のお題は「ドラゴン」

公開日: 更新日:

 紙切りを見ていると、実にハサミの切れ味が良さそうだが、どんなハサミを使っているのだろうか。

「特別な物ではありません。文房具屋でなく、刃物屋で売っている刃先がちょっと長いハサミです。研ぐのが難しいので手入れはしませんね。切れなくなったら買い替えます」

 刃物が商売道具となると、空港の手荷物検査で引っかかることがあると思うのだが。

「いちいち説明するのが面倒なんで、大きなバッグに入れて預けちゃいます。20年前まではよく海外公演に行ってましたんで。紙切りは落語より言葉の壁がない分、海外でも喜ばれます。マジックや曲芸は外国にもあるけど、紙切りは日本だけの芸ですから」

 外国人の客はどんな物を切ってもらいたがるのだろう。

「これが面白くて、ほとんどの客が日本文化にちなんだ物を注文する。生け花とか歌舞伎とか相撲ね。イギリスでロンドンブリッジとかバッキンガム宮殿を注文するのはたいてい在留邦人です」

 世界中で出る共通のお題はあるのだろうか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝