紙切りは世界中の老若男女どんな世代にも喜ばれる演芸です

公開日: 更新日:

 最後に、寄席における色物の役割について伺った。

「色物は落語家の邪魔にならないようにしなければいけません。あくまでもメインの落語を引き立てるのが役目ですから。ただ、カッコ良くなくっちゃいけない。あと、うちの師匠は、『品が良くなくてはいけない』と言ってました。そういったことを常に心掛けてます」

 確かに、正楽が体を動かしながら紙を切っている姿はカッコいいし、切った物を客席に見せる時の態度は品がいい。

「面白くて客席を沸かせる落語家が続くと、お客は笑い疲れしてる。その後に出た時は、よけいなことを言わずに淡々と紙を切ることに徹します。反対にあまり面白くない落語が続いた時は、ちょっとした冗談、くすぐりを言いながら切って客を乗せ、沈んだ空気を明るくするようにしてます」


 そう言えば、正楽は切りながら、「あたしが一番得意なのは○○(客に注文されて切っている物)なんです」とか、「今○○が切りたいなあと思ってたとこでして」と言って笑わせる。それは沈んだ客席の空気を変えるためだったのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の芸能記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    CMや配信で復活の兆しも…「のん」が干された決定的な理由

  2. 2

    朝ドラヒロイン待望論も納得 清原果耶の“なり切り演技力”

  3. 3

    ミスコン女王にも冷ややかな目…土屋炎伽を待つ不穏な未来

  4. 4

    一気にレギュラー3本消滅 有吉弘行は賞味期限切れなのか?

  5. 5

    夕方ニュース枠はホラン千秋に軍配 カトパンは何が不足か

  6. 6

    10億円損失がSNSで話題 FXトレーダー・アキラ氏を直撃<3>

  7. 7

    田原俊彦が干された真相…「BIG発言」だけではなかった

  8. 8

    元手100万円が6年で“億り人” お笑い芸人はなぜ投資家に?

  9. 9

    「いだてん」で懲りず? 吉沢亮主演のNHK大河もなぜ近代史

  10. 10

    “ライバル”を蹴散らして進次郎を射止めた滝クリの恋愛テク

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る